2年生 生理機能検査学実習
2018.09.04
長い?夏休みが明けて、2年生は「生理機能検査学実習B」の実習が始まりました。
この実習では小グループに分かれて、心電図、脳波、呼吸機能、超音波の測定をすべて学びます。実際に病院で患者さんに行われる基本的な検査方法を約2週間かけて勉強します。この実習を通して、患者さんへの接遇、検査前の説明はもちろん、機械の取扱方法を練習し、身につくようにします。最終日にはOSCE(客観的技能試験)がすべての項目について行われ、短い期間ですが、身につけた技能についてのこの試験に、合格しなければなりません。
心電図の実習です。
胸に電極をつけるのにも、胸部の場所と電極の色が決まっています。ちゃんと指定通りつけられたかな?患者さんに不快な思いをさせないような検査前の説明はできたかな?
検査の時も患者さんが緊張しないようにリラックスして検査を受けられるように、明るく接しましょう。
脳波の実習です。
頭皮につける電極の位置も決まっていて、その数は20個を超えます。もちろんすべて覚えていなければなりません。この検査も患者さんが不快にならないように声をかけながら電極を付けていきます。そして、電極がすべて付け終わったら測定に入ります。測定も患者さんが寝てしまわないよう気をつけて、優しく声をかけながら行います。
呼吸機能の実習です。
この検査は患者さんがしっかりと検査のやり方を理解しないとちゃんとできない検査です。マウスピースをしっかりくわえてもらって、さらに鼻から息がもれないようにクリップを付けて検査をします。かなり苦しい検査であるというのは想像がつくでしょうか。
技師役は検査の目的、方法を相手にちゃんと説明し、かつ肺活量がしっかりでるようにハキハキとメリハリをつけて声かけをして、患者さんと一体になって検査します。簡単なようでとても難しい検査のひとつです。
超音波の実習です。
超音波のプローブを目的の臓器がきれいに描出できるように患者さんのお腹にあてて検査します。3Dの解剖が理解できていないと、なにが画像に現れているのか、どこを検査しているのかさっぱりわかりません。また、本校ではベテランの心蔵エコーの達人が講師として教授してくださるので、学生は心臓エコーも身につけることができます。
来週の月曜日はOSCEがあります。今週いっぱい技師さんとして学んだことが試験に反映されますように頑張ってくださいね。
教務課 生江