海外で臨床検査技師として活躍する本校卒業生!第2弾です!
2012.04.16
卒業生の遠藤さんから、JICAの活動(カンボジア)報告の第2弾が到着しました。
(第1弾は過去の新着情報1月のブログを参照)
現地での苦労は相当なもののようです…。
苦戦している様をそのまま表現してくれている大変貴重な報告だと思います。
大変ですが、遠藤さんはその中でもたくさんの経験とたくさんの成長をしています。
日本を代表して、本校を代表して、頑張ってもらいたいです。
学校長 山藤 賢
◆お久しぶりです。カンボジアからのお届け第2弾です。
今回は、検査試薬についてお話したいと思います。
先月、大量の検査試薬の期限が切れました。GOT、GPT、Glu・・・全て生化学検査で使う検査試薬です。(写真①)
◇カンボジアでは、その時に安価な検査試薬を保健省が一括購入し、各病院に配布します。その為、検査室の冷蔵庫には、様々なドナー国の検査試薬が混ざっている状況です。ドイツ、インド・・・『どの病院が何をどれだけ必要としているか』ということは、保健省はお構いなしというわけです。検査試薬は、各メーカーによって全く設定条件が異なります。通常であれば幾つもの検討を行い、一つのメーカーを決め、同数の検査試薬を発注し、なるべく変化が起きないようにします。しかし、保健省が一括購入している以上、それは出来ません。今回は、どこどこ国の検査試薬・・・という感じで使う試薬量も検体量も異なれば、機器に設定するパラメーターも異なる。添付文書の英語が読めないスタッフにとって、混乱の原因の一つにもなります。検査試薬が使われずに廃棄される・・・無駄が起きている状況です。各病院が必要なものを必要なだけ発注し、検査できる日はいつ来るのでしょうか?
◇では、最後に私の住む町のプサー(市場)の一部をご紹介します。
大きな魚を豪快に切るおばちゃん。(写真②)
ちなみに魚はまだ買ったことがありません(汗)。怖すぎる・・。飛び交う声・・『テンニュ アイ?(何を買うの?)』そして集るハエ!!そんなのここでは、お構いなし☆彡
では、また第3弾をお楽しみに。
カンボジア クラチェ州立病院 臨床検査技師 遠藤瑞奈(19期卒)