福島中・高生のための「富士山プロジェクト2013」 レポート2
2013.10.21
■3日目(10月14日)
昨日に引き続き快晴です。
午前4時半に起き、夜明け前に6合目付近まで登ります。
まず、最初に眼下に広がる壮大な雲海に目を奪われました。
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しばらくすると、地平線からゆっくり太陽が昇り、私たちを照らしはじめます。その光を全身に浴び、体中の細胞が目覚める感覚、改めて生きている喜びを感じました。
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この瞬間をみんなと分かち合えることができ本当に幸せです。
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キャンプ地に戻りお楽しみの朝食は…行列のできるラーメン店が富士山に開店(笑)
冷えた身体に、あたたかいスープが染みわたります。富士山で食べるラーメン、その美味しさに感動です!!
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その後、テントを撤収し5合目の観光街に戻ります。帰りは雲の中を歩き、これもまた神秘的な感じがしました。
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ランチは森のベースで、愛情たっぷりのカレーライス!!
みんな、食欲旺盛、“おかわり”の声があちらこちらで聞こえます。
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食事が終わりしばらくして、森のベースを撤収します。
そして、森に最初に来たときと同じように参加者全員で焚火を囲い、一人ひとりがこの3日間で感じたことを話、シェアしました。
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キャンプの終わりは、主催者であるFOSマサさんのギターと歌声と共に、みんなの気持ちがさらにひとつになっていきます。子供たちを見送る最後の最後まで、本当に素晴らしい時間を過ごしました。
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参加した子供たちは福島に戻り、この「富士山プロジェクト」で感じたこと、想ったことを胸にたくましく頑張ってくれると思います。
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今回、参加してくれた福島の中・高校生の子供たち、そして保護者の皆様、主催のFOSスタッフの皆様、このような素晴らしいキャンプに携わることができたことに、心から感謝いたします。
Reported by 松本(昭和医療技術専門学校)
●医療法人社団昭和育英会理事長・昭和医療技術専門学校学校長●
山藤賢よりの感想
このキャンプを終えての感想を述べさせていただきます。
思い起こせば、本年度のこのキャンプの始まりは、初夏に話した、戸高雅史氏(以後:まささん)との『対話』から生まれました。まささんが言った、今やりたいことの一つ「福島の子供達と富士山での時間を過ごしたい」。その言葉は不思議と私の中に一本の線として、フッと入ってきました。何か芯が通ったような感覚がした一瞬でした。そして、この秋、その感覚は実現いたしました。
全くの私見になりますが、まささんの描く世界観は、感覚と体感の世界だと僕は認識しています。
だからこそ、その世界はいつも『リアル』であり、まささんの大きく深い経験にもとづく『感覚』を『体感』させることのできるような日本人は僕は他にはいないとさえ思っています。
そのまささんの開く『場』に、福島の子供達を招待して行われるキャンプ。これは、福島の子供達に、生涯の宝になってもらえるような『一瞬』を提供する目的もありますが、それ以上に参加する我々が楽しみでしょうがない『ワクワクするようなキャンプ』。それが私がキャンプ前に思っていたことです。
そしてキャンプが終わってみて…。。。
一言で言えば、想像していた以上に何倍も、心も体も『弾んだ!』キャンプとなりました。心も体も『ワクワクした』キャンプになりました。
今住んでいる場所も、環境も、年齢も、全てが何も関係なく、全ての人々がその『場』の中であたたかく溶け込みあい、そしてその『場』をよりどころに自由に枠から飛び出していく。そしてまた帰ってくる。そんな空気の流れつづけた3日間でした。少々ぎこちない挨拶から始まった、初めて会うメンバー達、それが3日間の体感を経て、最後には別れを心から惜しむ『仲間たち』になっていました。
そして、その『場』は、ここに集まった全ての人間だからこそ作り出せた場です。ここにいた人達でしか作れない『場』でありました。
『一期一会』
だからこそ、僕は、まずここに集まってきてくれた福島の子供達、関係者の方々に深く感謝をしたいと思います。本当にありがとうございました。皆さんがいてくれなければ、この素晴らしい『場』は生まれませんでした。だから参加してくれて本当にありがとう。
まささん、適切な表現が見当たりませんが、あえて言うなら、この素晴らしい『場』を大きく抱えてくれてありがとう。僕は今回、『まささんに自分の全てをゆだねる』ことを決めて、このキャンプに参加しました。まささんの作り出す時間の流れに『身をゆだねた』三日間、本当に気持ち良かったなぁ~。心の底から、ありがとうございました。
ゆうみさん(FOSファミリー)、その支えがなければ、やはり今回のプロジェクトはこんなにいいものにはなりませんでした。自分の時間を過ごしつつ、自分じゃないことにも気を使う。そしてその空間に身をゆだねる。その役割を果たす人はあの場に必要です。ゆうみさん、FOSだからこそできたこと。今回もその存在、ありがたさをヒシヒシと僕は感じました。声を大きくして言わせていただきます。ありがとう。
神西さん、このプロジェクトの実現は、間をコーディネートしてくれた神西さんの尽力なしには成しえませんでした。最高のキャンプが実現できたこと、深く感謝します。ありがとう。
そして昭和医療の学生、職員、みんな、最高の想いが残った3日間でしたね。一緒に過ごせて最高でした!これからも楽しみましょう!ありがとう。
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最高にサンキュー!
またやろうぜ!!
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